日本ダービーと有馬記念だけは外せない
独身の頃は競馬にはまっていたこともあって、毎レース購入するといういう無謀に近いこともしていました。必死になって、必勝法を研究してみたり、穴の開くほど競馬新聞のデータを読み込んだこともありました。
それでも、競馬にはまっていた人の多くがそうであるように、結婚してからはかなり購入回数は減りましたが、それでも年に数回はG1レースを中心に馬券を購入しています。普段はあまり馬券を購入しなくなりましたが、それでも定期購入しているスポーツ新聞の競馬の情報欄はよく見ているくらいですから、根っから競馬が好きなのでしょう。はまっていた頃に応援していた馬の子どもや孫達が活躍しているのを見るのも楽しいことではあります。
不思議なもので、競馬に熱中していた頃はトータルでは負けることが多かったのですが、めっきり購入回数が減った今では勝っていることのほうが多くなっています。肩の力が抜けて競馬を少しはなれたところから大局的に見ることができるようになったことが好成績に結びついているのかもしれません。だからと言って、あまり頻繁に馬券を購入しようとは思っていませんが。
競馬をずっと見ていた人間にとって、どうしても購入しなければならないレースがあります。それが日本ダービーと有馬記念になります。
この競馬は当てたいです。
どちらも、一般の新聞やNHKのテレビ放送もあるくらいの注目度の高いレースですが、負けても勝っても日本ダービーと有馬記念は思い出がたくさんあるからです。
競馬はギャンブルという一面は確かにありますが、同時に思い出とロマンを思い起こさせる面もあることも間違いありません。あの応援していた馬が日本ダービーに勝った頃は自分は何をしていたとか、あの馬が期待に反して有馬記念に惨敗した時にはどのように暮らしていたなどが思い出されるのです。いい思い出も悪い思い出もありますが、例え悪い思い出であっても時間が経てば、悪いばかりでなかったように感じることもあります。
考えてみれば、私が日本ダービーと有馬記念だけは絶対に購入しようとするのも、何か思いを残していおこうと思っているのかもしれません。馬券を購入せずにただ競馬のレースを観戦しているだけでは思い出になりにくいのでしょう。
競馬に熱中していた頃と違って、日本ダービーや有馬記念が近づいてきてもワクワクする事はほとんどなくなりましたが、それでもまた日本ダービーや有馬記念が開催されるような時期になったのかという感慨はあります。
競馬の面白さは、奇跡のような番狂わせが起きるところだと思います。
競馬の中でもっとも面白い瞬間、
それは大穴の馬券を当てることでも、
三冠馬の活躍を見ることでもなく、
わけのわからない謎の馬が、中央のなみいるエリート馬をなぎ倒す、
そんな奇跡のような番狂わせだと思います。
基本的に、競馬で強い馬というのは、生まれた時に決まります。
エリート血統の馬かそれ以外かで、その馬の強さが決まるのです。
ですが、物事には例外があります。
競馬的にたいした血統でない馬、数百万程度のお金で売り買いされる馬が、
なんらかの理由で化けることがあります。
ハイセイコー、オグリキャップ、そしてコスモバルク、
これら地方競馬に左遷された「たいしたことのない馬」が、
歴史に残るような活躍をする事があります。
その中で、もっとも有名な馬がハイセイコーですが、
それ以外にも、この手の馬が競馬界にはたまに出てくるのです。
そんな彼らが行う、「偉大なる番狂わせ」を見るのが、
競馬最大の魅力と言えます。
他にも、無名に近い馬がG1で勝利したり、
最強と呼ばれた名馬が、まさかの伏兵に敗れたり、
その手のドラマが、競馬界の中ではたくさんあります。
それを見ることが、競馬の楽しみだと私は思います。
もちろん、馬の情報を集めて勝ち馬を予測するという楽しみもありますが、
それはあくまで枝葉の物に過ぎません。
競馬とは、賭け事である前に一種のドラマのようなものです。
昔、メークドラマという言葉がはやりましたが、
まさに競馬は、メークドラマなのです。
競馬に絶対はありません。
野球のペナントレースと違い、
競馬の世界は一発勝負なので、
圧倒的な力があるはずの馬が、
ちょっとしたトラブルで崩れることがあります。
これが日本シリーズのように、何戦も行われる戦いなら、
序盤にミスをしてもまだ立て直しが効きますが、
競馬はそういうわけには行きません。
例えば競馬界の最高峰である日本ダービーは、
3歳馬しか出走できないレースなので、
この、たった1回のチャンスをものにできなければ、
どれだけ強い馬でもダービー馬にはなれません。
ワンチャンスしかないから強い馬が勝てるとは限らないところ、
何らかの偶然で、中堅、大穴レベルの馬が番狂わせをするところが
競馬の面白いところなのです。
だから、賭け事に興味が無いなら、
別に無理にお金をかけなくても構いません。
ただレースを見ているだけでも、そこにはドラマがありますし、
競馬特有の面白さがあります。
なので、競馬に興味が無いなら、
まずレースを見るところから始めましょう。
そのうち、競馬の楽しみに気が付くと思います。
競馬の歴史
競馬という言葉を聞くと多くの人はギャンブルというイメージをもたれるかもしれないですね。しかし競馬はヨーロッパでは高貴な人が行うスポーツとして考えられています。今回はその競馬の歴史についてご紹介したいと思います。
馬を走らせて競わせるという行為は馬が家畜として扱われるようになった頃にはすでに行われていたと考えられています。では、専用の施設、競馬場で競馬が行われるようになったのはいつ頃なのでしょうか。現存する記録によりますと、最も古く作られた競馬場は1540年、イギリスのチェスター競馬場のようです。ちなみにこのチェスター競馬場ですが、現在も現存する最も古い競馬場でもありダービーステークスの前哨戦であるチェスターヴェースが開催される場所でもあります。
馬の交配は強い競走馬、サラブレッドを作るうえでは欠かせない事です。300年以上も前から人々は速い馬、強い馬を求めて交配をしていたそうです。18世紀には入るとフランスがイギリスからサラブレッドの輸入を開始します。19世紀頃にはヨーロッパの間では競馬は盛んに行われていたと言っても良いでしょう。
では日本で、競馬はどのような歴史を歩んできたのでしょうか。現代の競馬の原型とも言える洋式競馬がはじめて日本で行われたのは1862年(文久2年)のようです。今から約150年前になります。当時の日本は江戸から明治へと移り変わる幕末の時代。海外から色々なものが国内へと持ち込まれた時代に競馬もやってきたと考えられますね。約450年の歴史を持つイギリスに比べると日本の歴史は比較的浅いと言えます。
日本には第一次競馬ブーム、第二次競馬ブーム、第三次競馬ブームと言われる競馬のブームが3回訪れています。
第一次競馬ブームは、1970年代です。この第一次競馬ブームの立役者、それはハイセイコーです。ハイセイコーは当時社会現象とも言える人気を誇り競走馬でありながら国民的アイドルでもありました。その人気ぶりから「さらばハイセイコー」という歌まで発売されました。
第二次競馬ブーム、それは80年代後半から90年代前半のバブル期だといわれています。この頃にはオグリキャップを始め、メジロライアン、史上初の7冠達成馬シンボリルドルフを父に持つトウカイテイオーなどの名馬が凌ぎを削り第一次競馬ブームを超える人気となりました。その人気はなんと女性や子どもさえも惹きつけたようです。
第三次競馬ブームは2000年代です。ご存知の方も多いでしょうがやはりこの時代に常に話題をさらったのはディープ・インパクトでした。凱旋門賞のテレビ中継では瞬間視聴率がなんと25%を越えた地域もありました。
ディープ・インパクトが挑戦した、凱旋門賞。このレースはフランスで開催されるヨーロッパで最も大きな大会です。日本の競走馬でこの凱旋門賞で1着を勝ち取った競走馬はいません。日本の競走馬が凱旋門賞を獲得することが出来ればまた日本にも競馬ブームが到来すると思います。日本の競走馬が凱旋門賞を勝ち取るその瞬間をはやくみたいですね。
意外性のある予想で万馬券を当てる
競馬で万馬券を当てたいなら、予想の中に「意外性」を加えることが大事です。なぜなら、誰もがあまり予想していないような意外性のある結果になったときこそ、万馬券が出やすいからです。その結果をあらかじめ予想していないと万馬券はとれませんので、あまりにもマジメ過ぎる馬券の買い方では万馬券はなかなか当てられないです。
マジメな買い方とは、人気通りに買うことです。1番人気か2番人気を軸にしてそれ以外の有力馬に流して買えば、それなりには当たるかもしれません。ですがその買い方ではよくて50倍くらいの馬券しか当てられませんので、万馬券は当たりにくいです。そこで、意外性を加えた予想が大事になってきます。ただ、ここで注意しておきたいのは意外性さえあれば予想の根拠は気にしないということです。
該当するレースのコースで好走歴がある、距離が得意、リーディング騎手が騎乗するなど当たり前の予想根拠では、意外性になりません。それはデータで白日の下にさらされていますので、誰でもそれらを根拠に買うことができます。ですが、馬名が何となく好き、自分の誕生月や誕生日と関係している馬番だから買う、馬のルックスが気に入っているなどは、まさに私的なこじつけに近い根拠です。ですが、あまりマジメではない予想の根拠だからこそそこに意外性が生まれ、それによって万馬券を当てられるかもしれないです。その根拠で買った馬の成績が悪ければなおさらよく、当たりさえすれば万馬券になることも珍しくありません。
ですが、この買い方は競馬に長く関わっている人ほど難しく、むしろ初心者の方がやりやすいです。競馬に長く関わっている人ほど競馬に関する常識がどんどん頭の中にインプットされていきますので、その常識に沿って買うようになります。そうすると意外性はまったくなくなってしまい、気が付けば当たり前の予想をしていることが多々あります。それでも馬券を買うのが上手い人は万馬券を当てられるのかもしれませんが、そのためにはかなりの洞察力が必要になってきます。そのレベルに達するのは非常に難しいことなので、それなら意外性のある予想を取り入れて買ったほうが万馬券は当たりやすくなります。
数百円で万馬券が当たれば収支的にかなり大きなプラスになりますので、それは競馬で馬券を買う最大級の魅力です。ただ、それを実現したいならマジメにな予想ばかりしているのではなく、どこか意外性を感じさせるような素人っぽい予想をしていくことが必要になるのです。
競馬の楽しさを多くの人に知って欲しい
今、100円から楽しめる娯楽の競馬は、世間から注目の的になっています。たとえ競馬の詳しいことはわからない人でも、日本ダービー、有馬記念などのレース名や武豊騎手の名前を知っている人は多いはずです。競馬にはギャンブルという一面がありますのでそれで遠ざけてしまう人が、中にはいるのかもしれません。ですが、それはもう昔のイメージであり、今は完全にレジャー施設として定着してきています。特に若い世代は競馬に対してギャンブルのイメージがそこまで強くないため、競馬場は若い人であふれ返っています。
いつの時代も競馬へと人を誘うのは、スーパースターの存在です。古くはシンザン、そして三冠馬のミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルなどは、競馬を知らなかった一般人を競馬場に集めました。また、ハイセイコー、オグリキャップ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなどの人気あるアイドルホースもまた同様です。こうしてスーパースターが誕生するたびに競馬人気は加熱し、今では大人の楽しめるレジャーになっています。
競馬場にはこれらのスーパースターをきっかけに競馬を始めた若い競馬ファンや、朝の1レースから勝負する昔ながらのおじさん競馬ファンで賑わっています。そのどちらも、競馬を楽しむ純粋なファンです。競馬をきっかけに誰かと仲良くなるということも珍しくなく、まさに世代を超えて楽しめる趣味だといえます。
また、時代とともに競馬予想のやり方もかなり変化してきています。昔は競馬新聞とパドックだけで必死に予想していたものですが、今はスマホやタブレットやノートパソコンを使っての予想が主流になってきています。直感で予想する人は減り、どの競馬ファンもデータ派になりつつあります。ただ、おもしろいのがたとえデータを集めて予想をしたとしても、その結果通りにはならないところです。競馬のレース結果は予想を裏切ることが多々あるのですが、それが競馬のおもしろさになっています。
競馬は細かいところまで気にし出したらキリがないくらい奥が深いです。どこまでいっても「もう飽きた」とはならないくらい、いつまでも虜になっていられます。また、世界的に見ても日本競馬は競馬場でのサービス精神旺盛で、海外の競馬関係者は一様に絶賛しています。これだけ恵まれた競馬環境が整っているのですから、食わず嫌いはもったいないです。ですので、ぜひとも多くの人に競馬の楽しさを知って欲しいです。
ライフスタイルに合った楽しみ方が出来ますよ
私は人生で2回競馬にハマりました。1回目は祖父の影響でした。祖父は完全に競馬マニアで何十年のレース結果を部屋に入りきらないくらいにストックしており、土日はほとんどグリーンチャンネルに張り付いていました。それを見て育ったので、自然と興味を持つようになりました。少しづつ関心が高まりましたがあくまでも競馬はギャンブルなので両親はあまりいい顔はしませんでした。私の家から一番近い競馬場は京都競馬場で、ある程度自分の責任で馬券を買えるようになったころナリタブライアンの全盛期でした。
私は当たり前のように菊花賞を見に行きました。ありえないくらいの混雑で興奮も最高潮でした。結果久しぶりの三冠馬誕生を目の前で目撃したわけですが、これをきっかけに競馬にすっかりハマってしまいました。京都開催は出来る限り競馬場に行って朝から晩まで友人と過ごしていました。三冠以降もナリタブライアンの馬券を買い続けたために、儲けることは出来ませんでしたが。ナリタブライアンの引退とともに社会人になり上京しました。それからは忙しい毎日で自然と競馬から離れていました。
それから10年ほど経過し、私は結婚して家庭を持ちました。実家の近くに引っ越して生活にもある程度余裕がありました。妻がある日、友達が京都競馬場が楽しいと言っていたので行ってみたいと言いました。私も昔の事が懐かしくて久しぶりに家族で京都競馬場に行ってみることにしました。
昔はパドックに直行していましたが、今回は無料の馬車にダッシュしました。京都競馬場は午前中に先着順で馬車に乗ることが出来るのですが、それが今回の一番の目的でした。子供と馬車に乗り記念撮影をして大満足でした。それから私は、家族の電車賃を回収しようと少額馬券を買って競馬を楽しみました。とはいっても、家族が公園で遊んでいる間、今度はポニーの乗馬体験に並びながらでしたが。
結果その日は、妻はサラブレッドの乗馬体験をし、娘はポニーに乗っていました。幸運にも電車賃も回収できて結果として完全無料で一日楽しむことが出来ました。それから、春と秋の京都開催の時は必ず京都競馬場に行っています。今は仮面ライダーショーがメインの目的になっていますが、家族みんな楽しめる場所の割りにお金があまりかからないので本当に重宝しています。昔の自分には考えられない楽しみ方ですが、競馬はいろいろな人がいろいろな楽しみ方ができる娯楽だと思います。これからも楽しみたいと思います。
競馬および競馬場に対するイメージがガラッと変わった
私が競馬が最初、嫌いでした。子どもの頃、親に連れられて競馬場内にある子どもの広場みたいなところでずっと遊んでいた記憶があります。しかし、子供心に、私はなんとなく嫌な感じがしていました。昔の競馬というのは、耳に赤ペンを挟んだおじさんたちが競馬新聞片手にタバコを吸いながら、目を血走らせているというイメージがありました。
私の父親も、とにかく馬券片手にタバコを吸いながら場外馬券場でずっと馬券を買い、こちらのことは放ったらかしという印象がすごく強かったんです。ですから、私は毎週、子ども広場に連れて行かれるたびに、「面倒だなあ」と感じていました。外に出ることは嫌いではなかったのですが、行くところが必ず競馬場だったので、父親は外出先に競馬場しか選んでいなかったんです。他のところに行った試しがありません。
そんな私ですが、高校卒業ぐらいになって、競馬に対する印象がかなり変わることになりました。それは「ダービースタリオン」の登場です。まだ高校卒業時なら競馬も出来ませんし、やろうとも思わなかったですが、ダビスタなら競馬ゲームとして遊べるので、父親の影響もあり、ゲームで遊んでいるうちに、だんだんと競馬の馬も覚えていきました。また、競馬場やファンファーレなども覚えていって、昔、子ども時代に父親に連れて行かれた競馬場のイメージとシンクロしていったんです。
大人になってからは、なんと自分からも競馬場に行くことにしました。父親と一緒に馬券を買える年になったということもありますが、実際に行ってみると、昔抱いていたようなイメージとは程遠いものがありました。喫煙所は撤去されていましたし、売店もなんだか豪華になっていました。
また、シートなどもカップルが座る風になっていたり、綺麗になっていて、昔見た汚い雰囲気とは真逆の感じでした。大人になってくると、昔見えていなかったことが見えたりして楽しかったです。馬が駆ける姿が美しかったり、迫力がすごかったことも覚えていますし、馬券を買って少額ながら当たったときの喜びがすごかったり、そういったことも含めて競馬には結構な楽しみが眠っているんだなと感じました。父親が毎週行っていたのにはこういう理由があったからなんだなとわかった時、私も立派な競馬ファンになっていました。
デメリットがあるとしたら、競馬から少しでも離れると、最近走っている馬がわからなくなることです。これだけは競馬を追い続けていないとわからないので、勉強が必要になりますが、基本的には楽しいものですので、これからやってみたいと思う人はぜひやってみるのも楽しいかと思います。